最大仰角での砲尾駐退長+装弾用樋の長さがあるから砲尾を下げる位置には限界があり
砲耳を手前に持ってくると俯仰中心から砲口先端までの長さ大=回転モーメント大となり俯仰速度や動力力量に影響が発生
モーメントを平衡させるべく平衡機の力量を上げたりカウンターウェイトを付けると砲架重量の増大に繋がるし
駐退長を抑えるべく駐退器の力量を上げても砲架重量が増える訳で

そも本来のテーマは「駆逐艦の三年式50口径12.7cm連装砲を有り物の八九式40口径12.7cm連装高角砲に載せ換えられるか?」で
駆逐艦の備砲を高角砲化するために砲耳位置を下げた新型砲を開発できるか?ではないのでは

米駆逐艦の38口径12.7cm両用砲(射程15800m)は日本駆逐艦の50口径12.7cm平射砲(射程18400m)にアウトレンジされたって話を聞いた気がするけど
八九式12.7cm高角砲の射程は14000mなので八九式化すると逆に米駆逐艦からアウトレンジされる事になりますね