>>798
それと北朝鮮の主要穀物はトウモロコシで、人民はこれをトウモロコシ粥にして食べるのですが、北朝鮮当局は国内導入に
当たって収穫量の大きい家畜飼料用のトウモロコシにしたそうで。

当然人間様が食うには味はかなり落ちるのですが、金一族や党幹部からすればそんな事は知った事ではありません。

問題は80年代後半以降から続く農地の荒廃と肥料の欠乏と主体農法の大失敗と年中行事の風水害により、本来大量の
収穫が見込めるはずの飼料用トウモロコシですら人民の飢えを満たすには程遠く、その収穫量も右肩下がりです。

しかも飼料用トウモロコシの高い収穫量は大量の化学肥料の使用前提であるのですが、中ソや西側諸国から多大な
農業援助が見込めた時代ならともかく、80年代後半以降は化学肥料の製造プラントも外貨欠乏で次々と稼働を停止し、
肥料を輸入するにもこれまた外貨が足りないため、肥料の足りないまま飼料用トウモロコシを栽培し続けた北朝鮮の農地は
瞬くに間に痩せ細ってトウモロコシすらまともに収穫できなくなったとか。

その為飢餓に追い込まれた人民はトウモロコシの実すら食えなくなり、本来食用ではない芯の部分まで粥にして食う羽目に。
もちろんそんな物を食っても栄養になる訳が無く、90年代に推定数百万人規模の餓死者を出したと言われています。