>>490
それよりは、IGCC(Integrated coal Gasification Combined Cycle)のほうかもしれません。
高温燃焼は灰融点の高い「高級な」石炭を要求しますので、
アメリカの石炭埋蔵量の4割以上を占めるPRB炭 (Powder River Basin Coal)を使うわけにいません。
灰融点が低くて高温燃焼においては、灰が溶けて固まり、落下したりして炉を壊すことになるからです。
このため一度高温でガス化して、これをガスタービン燃料とするIGCCを導入して、
この最も豊富な、且つ持てあまし気味の石炭を、高効率の発電へ投入できれば、
アメリカにとっては最も都合がいい話になります。
このことは、同じく品位の低い石炭を抱えるインドネシアなどでも同様ですね。