チリ “第2波”で混乱と医療崩壊
2020年6月10日放送 5:10 - 5:15 NHK総合
NHKニュース おはよう日本 (リポート)
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4月下旬、感染拡大の終息を高らかに宣言したピニェラ大統領、多くの人が街に出て経済活動が再開された。
それからわずか20日後、チリ政府は一旦解除した外出制限を再び実施し、都市間の移動を制限する
ロックダウンを宣言する事態に追い込まれた。急展開した政府の対応に国民の怒りが爆発し、
市民が各地で激しい抗議行動を起こし、混乱も起きている。医療体制も崩壊の危機に瀕しており、
首都サンティアゴの病院には重症患者が次々と運び込まれている。ある病院では集中治療室の数を増やしたが
すべて埋まっている。大勢の患者が押し寄せ混乱する事態が相次いだため、病院の入り口では銃を持った軍隊が
警備している。サンティアゴから飛行機でほかの都市に飛行機で患者を移送しているが、病院の対応能力は限界を迎えている。
一旦抑え込んだかに見えた感染症が爆発した原因の1つに油断が指摘されている。大統領のピークを超えた
という発言を受けて政府が段階を踏まずに制限を緩和したため、多くの人が一斉に街に繰り出し、
無症状の人から急速に感染が拡大したと見られている。さらに医療現場の体制が整う前に第2波が到来したことが
さらなる感染拡大を招く要因になった。マスクをはじめとする医療物資はすぐに底をつき、院内感染を防ぐ対策も間に合わず、
医療関係者やほかの患者の間で集団感染が起きてしまった。経済を再開しながらいかに感染拡大の第2波を抑え込むのか、
チリの現実はその難しさを突き付けている。
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悪夢だな。ちょっと油断するとこんな悲惨な状況になっちまうんだな。