中国離れのインドネシア、海洋権益巡る交渉も拒否
6/10(水) 11:00配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/d9e1051120fad62731530cd5a967c95f69af98db

 2019年10月から2期目に入っているジョコ・ウィドド大統領の政権運営は、特に2014年からの1期目は中国の
経済支援に依存する親中国の外交姿勢が目立った。2015年に中国が請け負った首都ジャカルタ〜西ジャワ州の
州都バンドンまでを結ぶ高速鉄道計画や複数のインフラ整備計画への参入などがその例で、インドネシア国内
での中国の存在感は高まった。
 しかしそうした動きを1期目のジョコ・ウィドド政権で強力に推進した主要閣僚の2期目での続投をジョコ・ウィドド
大統領が拒否したことで内閣の「中国シフト」は求心力を失った。
 5月29日にコロナ禍の最中に目玉政策のであるインフラ整備を推進する「国家戦略プロジェクト」の見直しを
協議する閣議が開かれた。そこで工期の遅れと経費膨大化に悩むジャカルタ―バンドン高速鉄道に日本の
参入を促したいとジョコ・ウィドド大統領自身が要望したことは、中国離れを象徴する一つの事例とみられている。
 高速鉄道計画に応札し「落札確実」と言われながらも、安全面を優先課題とする日本より、早期完工、インド
ネシア政府に財政負担も債務負担も求めないという経費面から中国が請け負った事業計画だが、当時のジョコ・
ウィドド内閣の「中国優先」の裏には、一部閣僚の暗躍があったことが、この当時から問題視されていた。
 こうした背景もあり、2期目に入ったジョコ・ウィドド大統領は「親中国」の政治姿勢を緩やかに転換して、日本や
米国などと同じような等距離外交を目指し始めていると見られている。


ジョコ「中国の犬は始末したよ!日本さん仲良くしようZe!」