アフリカで緑の革命が行われたときのお話。

http://www2s.biglobe.ne.jp/nippon/jogbd_h12/jog126.html

「緑の革命」の新農法とは、実は拍子抜けるほど簡単なやり方であった。まず土地を整地する。次の種まきは、それまでただ
ばらまいていたのを、縄を使って引いた筋に沿って行う。木の棒で5センチずつ離して2つずつ、深さ8センチほどの穴を開け
る。片方の穴に、新しく開発されたハイブリッド種子を二つづつ、もう片方にスプーン1杯程度の化学肥料を注ぎ込む。種子
と肥料の費用は1ヘクタール当たり年間わずか68ドルである。
 高度の耕作機械など使わずに、現地で入手しうる道具と材料だけで実行できる点が緑の革命のポイントであった。しかし、
それらの裏には、高度の科学的な裏付けがある。
 筋に沿ってきちんと種まきをしておくと、草取りがどんなに楽になるか、農民達は初めて知った。これだけで収穫に差が出
ることも理解した。
 化学肥料も、ごく微量だが、弱り切った土壌の生命力を回復させた。薬など飲んだことのない人に、一錠の薬が想像以上の
効果を発揮するようなものであった。
 新農法を導入した耕地と、それに隣接した従来の耕地を比べてみれば、その差はだれの目にも一目瞭然だった。旧来の
耕地では、ひょろひょろと丈ばかり高く、茎は細くて葉もろくについていない。新農法の耕地では、茎はどっしりと太く、葉も生
い茂って見るからに重厚感がある。実のつき方もはるかに多い。
 口コミで新農法の評判はみるみる広がっていった。毎日のように近隣の村々から続々と見学者がやってくる。「早くやれば
よかった。来年はきっとやるぞ」。そんな声があちこちで聞かれた。


おうおうアフリカ人さんよぉ、農業なめてんのかワレェ?!