【民主主義が危ない】党首討論が開かれないその理由
6/17(水) 8:01 安積明子 | 政治ジャーナリスト
(前略)・開催の鍵を握るのは野党
 ひとつは2月に与党側から、本年度予算が成立するまで開催を見送ることが提案されたことが原因だ。 その後、コロナ禍でそれどころではなかったこともある。
だが前述したように、立憲民主党は党首討論に消極的だ。参加する野党の数が多く、ひとりあたりの持ち時間が短いことも一因だろう。

 また予算委員会に総理が出席する場合に党首討論は開かれないが、参議院の立憲民主党が党首討論より予算委員会を重視する傾向にあるというのだ。
さらには次のような声も聞こえてくる。
「予算委員会で質問するメンバーはほぼ固定している。 もっとも美味しいポジションをキープするのは立憲民主党の蓮舫副代表だ」

 確かに野党筆頭理事を務める蓮舫氏は、予算委員会で質問するチャンスが多く、「公平さに欠く」との批判が会派内から出ることもしばしば。
実際に国民民主党の舟山康江参議院国対委員長は3月11日の記者会見で、「他の野党に打診や相談がないまま、いつの間にか『筆頭間の協議が決まった』
と進んでいるケースが何度かあった」と苦情を述べたこともある。
舟山氏は、「蓮舫氏は『ほう・れん・そう』が足りない」とも言及。「ほう・れん・そう」とは、報告、連絡、相談を意味し、意思疎通ができていないことを意味する。

 そして党首討論開催を牛耳るのが立憲民主党の芝博一参議院国対委員長だが、これが蓮舫氏と同期で親しく、ともに2007年3月に故・松岡利勝元農水相の
事務所におしかけ、事務所経費で購入したとされる「ナントカ還元水」を確認しようとしたことも。 そして芝国対委員長は党首討論開催に積極的に動いた様子はない。

 20年前の党首討論で、民主党の鳩山代表は政治家の体たらくについて憂慮した。
だが日本の政治はただ「不信の海の中」にあるどころか、どんどん沈みこんでいるとはいえまいか。
https://news.yahoo.co.jp/byline/azumiakiko/20200617-00183721/

まぁ以前から「質問時間の限られる党首討論よりも、遥かに時間の長く取れてTV映えする予算委員会質疑の方が野党議員には美味しい」と言われてますしね。