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【 斬首作戦 】アメリカ戦略原潜オハイオ 沖縄沖で海兵隊MV-22オスプレイと、
尖閣諸島など、島しょ戦、潜入作戦の想定の訓練実施
update:2021/2/7 18:00 おたくま新聞

アメリカ海軍の巡航ミサイル原潜オハイオと、
沖縄に駐留するアメリカ海兵隊の偵察部隊が2021年2月2日、
沖縄沖の東シナ海で共同訓練を実施しました。
海兵隊員が偵察用ゴムボートから潜水艦へ安全に移乗できるかなど、
より機動的な尖閣諸島などへの上陸作戦行動を可能にする試験が行なわれています。

潜水艦オハイオは、1981年に就役したオハイオ級弾道ミサイル原潜の1番艦。
2006年には搭載兵装を弾道ミサイルから巡航ミサイルに変更し、
巡航ミサイル原潜として再就役しており、
艦橋に相当するセイルの後方には、特殊部隊のダイバーが潜航中に出入りする
ドライデッキ・シェルター(DDS)が装着されています。

今回の訓練は、海兵隊の偵察部隊がMV-22オスプレイから海上に進出し、
偵察を実施したのちに潜水艦によって回収可能であるかを確かめるために
実施されたもの。
尖閣諸島など島しょを対象とした作戦行動における自由度を高める試みです。
通常、海上へ偵察部隊を送り込むヘリボーン作戦では、水上艦艇が
部隊の回収を担当します。しかし水上艦艇は速度が遅く、
動きが敵性勢力から丸見えになるため、事前に作戦行動を察知される可能性があります。

 そこで隠密性に優れた潜水艦を配置しておき、部隊の回収時だけ浮上して
撤収することができれば、動きを敵性勢力に気づかれるリスクを減らすことが可能。
ヘリコプターより高速で飛行できるMV-22オスプレイと潜水艦を組み合わせることで、
より隠密性の高い作戦行動が可能になるのです。
海兵隊の偵察中隊は偵察用ゴムボートに分乗し、海上を航走したのちに
潜水艦オハイオに接舷。オハイオの上甲板から下ろされた縄ばしごを使い、
ゴムボートからオハイオへ移乗することを繰り返しました。