>>709
レーダーは原理的に「一定時間内にスキャンできる範囲・距離には制限がある」

そしてこれまでの場合、イージス艦は水平線上〜少し上方を走査すれば基本的に接近する大気圏内目標はすべて探知できたんだけど
ASBMの迎撃にはより広い走査範囲・圧倒的に長い探知距離が必要とされるから、そのぶん他の探知距離やスキャン頻度を妥協せざるを得なくなる

これは各艦で走査範囲を分担してても同じで、ASBMは限りある艦隊のレーダーリソースを超高高度・遠距離にまで割くよう強要することができるんよ

さらにミサイルなんかで言えば、一発数十億円で弾道ミサイル迎撃にしか使えないSM-3を沢山搭載・運用させたり、本来なら母機攻撃やISR機の撃墜に使えたはずのSM-6を消費させたりすることにもなる

その癖、ASBMを使うためには、最新鋭攻撃機や味方艦艇といった貴重なアセットを日米艦隊に近づけるリスクを負わなくていい
ASBMは低リスクでめちゃめちゃ嫌がらせのできるクソみたいな兵器なんだよ