「ミサイル阻止、年内に結論」 安倍首相、談話発表へ
9/5(土) 5:00配信

安倍政権が検討する「ミサイル阻止に関する安全保障政策の新たな方針」について、
安倍晋三首相は4日、年内に結論を得ると記した談話を出す方針を固めた。
政府は敵のミサイル基地などを直接攻撃する「敵基地攻撃能力」の保有と、配備計画を撤回した陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の代替策について、
次の政権で検討を継続し、来年度当初予算案を決める年末までに結論を出す方向だ。

複数の政府・与党関係者が明らかにした。
首相の談話は閣議決定を経ない形式とする。
首相官邸は敵基地攻撃能力の言い換えを検討しており、談話では別の表現を用いる。
政権幹部は「年内に出す結論はイエスもノーもあり得る」としており、敵基地攻撃能力の保有に踏み切るかどうかの判断は次の政権に委ねる。

北村滋国家安全保障局長は4日、米国のオブライエン大統領補佐官(国家安全保障担当)と電話協議し、
ミサイル阻止に関する安全保障政策の新たな方針について、年内に結論を得るとの政府方針を伝えた。

陸上イージスの断念を受けて、安倍政権がめざしていた国家安全保障戦略(NSS)の初改定は、来年以降に先送りする。
防衛計画の大綱(防衛大綱)、中期防衛力整備計画(中期防)は、陸上イージスの代替策を反映させるため、予定通り年末に改定する方向だ。