>>905
おつ
蒸発するブラックホールの内部を理論的に記述
2020年7月8日 理化学研究所
> 重力が強く物質から作られるブラックホールに対しては、一般相対性理論だけでなく量子力学も重要なはずです。

> これと同じことが球状物質のあらゆる所で生じ、この物質全体は収縮して、中身の詰まった高密度な物体ができあがります(図1B)。
> 特に、最も外側の層を成す粒子たちは、全エネルギーに相当するシュワルツシルト半径のわずかに外側の所に近づいていくため、それがこの高密度な物体の表面になります。
> このイベントホライズンを持たない高密度な物体がブラックホールです。
> 表面の半径とシュワルツシルト半径の差がわずかであるため、外からは、これまで考えられてきたブラックホールのように見えます。そして、非常に長い時間が経過した後、最終的には蒸発してしまいます(図1C)。
> ブラックホールとは、あらゆる物質が強い重力下で極限的にとる状態、すなわち「ブラックホール相」だといえます。

> さらに、このブラックホールは内部構造を持ち、もととなった物質の情報がどのように保存されているのかが分かります。
> したがって、もし情報がどのように戻って来るのかが今後明らかになれば、遠い未来ではブラックホールは大量の情報を保存する情報ストレージとして活用できるかもしれません。
> 本研究成果は、このような「ブラックホール工学」の基礎理論になると期待できます。
https://www.riken.jp/press/2020/20200708_3/index.html