>>538
ハルヒファンコミュニティの考察の一つに、
「他のSOS団のメンバーはハルヒの神的な力に惹かれて集まったのに対し、キョンは対等な一人の人間としてハルヒに接した。そのスタンスはハルヒにも伝わり、自分と異なる『固有の世界(精神)』を持った、『異世界人』としての役割をキョンは担う事になった。」というものがあるらしい。
実際、キョンはハルヒが「ミクルちゃんは私の玩具よ!」と暴言を発した時、「世界なんてどうでもいい。このままじゃこいつはマトモな大人になれない」と、ハルヒの能力暴走リスクを承知の上で、本気でハルヒに怒った(叱った)事もあったし。
一見、強すぎる異能をもった少女(と取り巻き)が好き勝手暴れているだけのシナリオの様で、実際には、少年少女が外の世界を受け入れ、大人へと成長していく「青春物語」をしっかり書いていたのがハルヒシリーズだったと思う。
それだけに、シリーズが実質頓挫してしまった(大人らしくケジメを付けるところまで書ききれなかった)のは正直残念だったと思っている…。