スタジオジブリの宮崎吾朗監督が7月28日、名古屋市内で開催中の展覧会
「ジブリの“大じゃない”博覧会」を訪れて会見した。
自身が監督し、今冬、NHK総合で放送される予定の最新長編アニメーション「アーヤと魔女」について語った。

宮崎監督は「アーヤはこれまでのジブリにはいなかったタイプのヒロインで、
私の思うように生きていくために、ありとあらゆることをする強い女の子です」と紹介。
「(試写などで同作を)見終わった方の表情が明るい。
抑圧されてプレッシャーを感じていたり、我慢していたりする気分を晴らしてくれるような女の子なので、
今、観てほしい作品になっています」と自信をのぞかせた。

また「今回はフル3DCG。ジブリの中でその作り方を知っている人は僕しかいなかったので、
誰にも相談しないで進めることができました」と自身に大きな裁量があったという。
「この企画をやろうと言ってくれたのは宮崎駿で、いいんじゃないかと言って勧めてくれたのは
鈴木(敏夫)プロデューサーですが、あとは現場に任せてくれました。
ほったらかしにされていたので、若い現場のスタッフたちと作っていって、
おじいちゃんたちには相談しなかったです」とちゃめっ気たっぷりに制作の裏側を語った。