>>587
プルトニウム=核兵器にできる ではないので。
純度の低いプルトニウムいくら持っててもそれで核兵器は作れない。
もちろん今の日本に「技術的に無理」ということはないだろうけど、ある日突然「プルトニウムならあるんだから核爆弾に加工してくれ」って言われてもそれは無茶。
それにはそういうのお金かけて設備作って一定の時間かけて製造することが必要になる。

大型のロケットならなんでも弾道ミサイルになるわけじゃない。
発射準備して打ち上げ可能になるまで24時間かかる、というんじゃ実用上兵器としては使えない(準備してる間に先制攻撃されたら終わり)し、硬化耐爆サイロに入れられないとやはり先制攻撃されたら終わりだ。
その辺の技術が日本にはまだない。
これも「今からやろう、と思えばそのうちできる」けど、「1年でお願い」とか言われてもそれは無茶というもの。
その辺の意図と実際の開発製造・配備をやってるうちに先制攻撃されたらやはりそこで終わる。

例えば、ウラニウムを一定量用意してもらえさえすれば、君や俺でもウラン使った原始的な核爆弾を、公開情報だけで作れるよ。
でもそれは君や俺が「原爆作れる技術者である」ということにはならない。

ある分野の基礎知識があれば、その「ある分野」で応用して発展させたものを手掛けることも不可能ではない。
やればできると言えばできる。
公開情報だけでも十分なくらいには。
でもそれは「専門家がいる」ことにはならない。
知識に加えて経験のある専門家いなくても、基礎知識と文献を頼りに発展と応用にチャレンジすることはできるが、それは「素人がギャンブルに挑戦する」のと変わらない。
上手く行けばめっけものだが、行かなかった場合どうなるかと言えば・・・。


総じて、これから時間と金と人を投入すれば日本だって核武装はできる。
純技術的には、そんなに巨大な障害があるわけでもないだろう。
でも「核武装」という場合、全く何も持ってない国が実現するには「始めてから完了するまで誰も咎めず妨害もしない」事が必要になる。
それが通るほど世界は甘くない。
そして、日本が「核武装すると言い出しても誰も咎めず妨害もしない」なら、そもそも核武装する必要性があまりない。
するまでもなくかなり高い世界的地位があるってことだからだ。