>>206
>>韓国には、これを防御する手段がない。有事の際、韓国の軽空母が中・日・ロにとってお手軽な「高価値ターゲット」になる−という意味だ。

それと同じような議論は昭和の海自でも行われ、結局念願のヘリ空母保有に至らなかった理由の一つでもあるんですよな。

海自は平成になってイージス4隻体制を確立するまで十分な防空能力を有しなかったし、旧ソ連海軍の圧倒的な飽和対艦攻撃の前には
大打撃を被る事が確実視されました。

そうなると1隻程度しか保有できない対潜ヘリ空母に1970年代に於いては掛け値なしに虎の子であった艦載対潜ヘリを全部搭載してしまうと、
ソ連海軍の最初の一撃で空母もろとも全対潜ヘリを喪失してしまう可能性大でした。 
所謂「一つの籠に多くの卵を盛り過ぎるリスク」と言う奴です。

それに対して4隻のDDHに3機づつヘリを搭載する「多くの籠に卵を分散する」方式だと、ヘリの運用効率は落ちる代わりに最初の一撃で
貴重な対潜ヘリを根こそぎ失うリスクも無くなるから、石油ショックでヘリ空母構想も挫折した海自は長らくこの方式を取りました。

韓国海軍にしても余りに高価な洋上目標である1隻の軽空母に貴重なF-35Bと運用要員を詰め込んでも、中ロや海自の圧倒的な
対艦攻撃能力の前にこれを守り切れる保証はどこにも無く、下手すりゃ開戦初日に何ら戦局に寄与しないまま撃沈されかねません。

その辺のリスクや利害得失を考えれば、軽空母やF-35Bを買う金でミニイージスやF-35Aを買い増した方が遥かにマシでしょう。