ちなみに、大正時代の決定で歴代天皇の「追号」は全部「○○天皇」で統一されているが、本来は漢風諡号、院号、追号の3種がある。
漢風諡号は神武天皇から平安初期までの各天皇と幕末期、あと安徳天皇や崇徳天皇に贈られた「○○天皇」というおくりな。
追号は明治天皇以降の年号+天皇のおくりな。
最後の院号は一般人の戒名のアタマに付く○○院と同じで、実は本来は仏弟子名であっておくりなではない。
天皇クラスの貴人は引退前に寺に僧院を寄付して引退出家後はその院に住むのがパターン化したことから引退名＝○○院(寄付した院の名)となったもの。
だから天皇だけでなく武将の未亡人なども院号があるし、法皇は生きてるウチからそう呼ばれた場合もある。
平安中期から江戸中期までの天皇は怨霊封じのために「○徳天皇」などと贈られた天皇以外は実はわりと最近まで「○○天皇」という呼称はなかったのだ。