今週の銀英伝ノイエは尺が短いせいか全体的に駆け足と言うか、旧版と比べるとダイジェスト版っぽい印象。

基本的な流れは旧版のそれを踏襲していましたが、オリジナル要素は

・旧版ではリッテンハイムとブラウンシュヴァイクの座上する旗艦は艦の両側に巨大な板状の「盾艦」を装着して防御力を向上させ、
 非常時にはこれを切り捨てて逃走しましたが、ノイエ版では両艦ともその機能なし。
・逆ギレしたブラ公が惑星ヴェスターラントへの核攻撃を命じた際、旧版では腹心のアンスバッハはこれを批判する独り言を口にした
 際にそれを密告されてブラ公の怒りを買い牢屋送りにされましたが、ノイエだと主君の目の前でこれを直言して牢屋送りに。

・旧アニメ版だと、ブラ公の無謀なヴェスターラント核攻撃を察知したラインハルトはこれを阻止しようとするも、オーベルシュタインは
 門閥貴族の自壊自滅を促す為にこれを見過ごせと提言。
 しかしいかに政治的効果が高くとも、女子供を含む200万人の民衆を心情的に見殺しにはできないラインハルトは煮え切らぬ態度で
 阻止するか否かは攻撃直前まで保留しろと命令。
 主君のそういう対応も織り込み済みだったオーベルシュタインは、あらかじめ嘘の攻撃開始時間をラインハルトに教えており、結局
 ラインハルトが動く前にヴェスターラントは焼き尽くされてしまった。

 激昂するラインハルトに対して「我々は阻止しようとしたが間に合わなかった、それだけです」「それよりも彼らが自ら招いたこの状況を
 我々は最大限に利用するべきです」と抜け抜けと言い放ち、ラインハルトも渋々それに従う他は無かった。

・ノイエ版だと尺が短いせいかそういうやり取りは無く、オーベルシュタインの提言通り核攻撃を阻止しませんでしたが、これは原作小説と
 同様の展開だから、ノイエのオリジナル展開とは言えないでしょう。