>>925
木造船をフナクイムシから守るため、鉛板を張る事は、古代から行われていたのだが、
これには重すぎるという欠点があり、18世紀の半ば頃から、銅板張りが使われるようになった。
だが、銅板張りには、船体の鉄釘の腐食が早くなるという欠点があり、
海事関係者は、これの対策に悩まされる事になった。
高コストで強度も劣る銅釘の使用により、この問題は一応の解決を見るのだが、
イオン化傾向の異なる金属の接触による、電触という現象が原因と判明するのは、
全鉄製船の時代になってからの事であった。