>>190の続き

AESAレーダー、現代空中戦で勝敗を左右

果たしてAESAレーダーは、従来のMSA(機械式走査配列)に比べてどのような点が改善された装備だろうか。
MSAレーダーは送信部と受信部が別々になっていて、回転しながら回転半径によって捕捉される対象を表示してくれる。
一方、AESAレーダーは小型送受信統合モジュール数百〜数千個余りがレーダー前半部に固定された形態で回転せずに各種機能を遂行する。
また、機械式のMSAレーダーは、衝撃が加えられた場合、レーダー自体が故障する。
しかし、AESAレーダーは、一部のモジュールが破損しても、それぞれのモジュールが独立したレーダーの役割をすることができるため、かなりの
衝撃でも機能上の問題はないという。

AESAレーダー事業が意欲的に推進され、国内の中小防衛産業界にも大きな波及効果が出ている。
韓国の中小防衛産業企業はAESAレーダーに使用される統合モジュール素子の国産化に成功するなど、レーダー素材・部品・装備開発技術も
飛躍的に発展している。

AESAレーダーは機械式と違い、目標物が探知されると、迅速にソフトウェアが作動して電子ビームを増加させたり、方向を転換するなどの自動
対応が行われる。  自動対応が可能で、高速起動する物体を追跡する能力も機械式に比べてはるかに優れているという。
AESAレーダー装着の有無は、現代の空中戦で戦闘機の生存や戦闘の勝敗と直結するわけだ。

空軍関係者は「作戦面でAESAレーダーを装着した戦闘機は、MSAレーダーを装着した戦闘機よりはるかに優位の戦力になる」と述べた。
(続く)