どっちが強い? 空自F-15Jと韓国空軍F-15K 同じ「イーグル」とはいえない両機を比較

 航空自衛隊機は初期型F-15SJと性能向上型F-15MJが約100機ずつあり、このうちF-15SJ
は1970年代水準の能力しかなく、約30年の技術的格差がある韓国のF-15Kに対して勝利
することは困難を極めるでしょう。

 一方で性能向上されたF-15MJならば、勝利のチャンスは十分に考えられます。

 ただしF-15MJへの赤外線センサーの搭載は見送られており、F-15Kの推力はF-15Jの3割増し
かつ機内燃料搭載量はF-15Jの2倍近く、そして何より「2名乗っている」強みがあり、戦闘機
としての総合能力はF-15Kが上であることは否めません。

ただし、F-15Kは対地攻撃能力を持った多用途戦闘機であり搭乗員は様々な任務をこなす
万能さが要求されます。仮に両者が同じだけ飛行訓練を行っているとすれば、空戦能力に長け
ているのは制空戦闘機として訓練しているF-15MJの搭乗員でしょう。
 
 よって性能面ではF-15Kに分があり、パイロットはF-15MJに分があり、両機の空戦能力は恐らく
ほとんど差は無いと思われます。

 F-15MJに対しては、更なる近代化を施しF-15JSIへとアップデートする予定となっています。
 これによって新たに対地攻撃能力が付与され多用途戦闘機化することが見込まれており、
搭乗員は空戦専門職人ではなくなり「パイロットひとりで」様々な任務をこなさなくてはなりません。

 F-15KはF-15JSIに対しエンジン推力3割増しと搭乗員が1名多い利点はそのままですから、
やはりF-15Kの優位は今後も変わらないのではないでしょうか。
https://trafficnews.jp/post/100369/3