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AIと人間で条件は一緒だそうだぞ

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対戦時の設定は現実にF−16戦闘機の機体や人間のパイロットが耐えられる範囲の動き方に制限されており、ルールは平等だ。
『図解 戦闘機の戦い方』の著者で、軍事評論家の毒島刀也(ぶすじま・とうや)氏はこう分析する。

「AIの判断・思考のベースとなる膨大なデータやパターン認識に偏りや欠落があればそこを突けます。
しかし今回はその"穴"を見いだすことができなかったか、または穴がなく、逆に人間のパイロットは訓練や規則などで染みついた行動パターンを突かれて完敗したということでしょう。
負けるのは仕方ないとしても、5−0という結果は、人間パイロットのプライドを打ち砕くショッキングなものだったと思います。

パイロットは人である以上、どうしても勝つことより『生き残ること』が心理的な最優先事項となります。
一方、AIは勝つ確率が少しでも高ければ、いくらリスキーな手でもお構いなしに攻める。

先日、将棋の王位戦の第4局で、AIは推奨したものの従来の常識ではリスキーとされる『8七同飛成』を藤井聡太二冠が繰り出して勝利したことを想起させます。
日本的な言い方をすれば『死中に活を求める』という感じでしょうか」