Facebook、敗北したトランプ氏が選挙無効を主張した場合のシナリオを想定。対応を準備へ

Facebookといえば、ここ最近は他のSNSに比べて政治家による事実と異なる内容の投稿や広告への対処に消極的な姿勢を示してきたことで、
企業からの広告ボイコットなど批判に晒されてきました。

しかしいまFacebookは、この11月の大統領選挙を前に、仮にトランプ大統領が負けて、
さらにその結果を受け入れずにSNSを通じて選挙無効を主張し始めた場合を想定して、
様々なシナリオを用意して対応する準備をしています。
これはもし本当にそうなったとき、Facebookはこれまでと違って積極的な行動を起こす準備をしているということです。

Facebookが具体的にどのような準備をしているかは定かではありませんが、New York Timesによれば
「Facebookはトランプ大統領もしくは大統領の支援団体が選挙の無効を訴え始めることを含め、選挙後のシナリオを複数準備している」報じています。

たとえば、トランプ大統領が選挙で負けた場合にそれを認めず
「残りの4年の任期を獲得した」と虚偽の主張をしたりした場合や
「郵便投票の票が多数紛失した」などと発表して選挙を無効化しようとしたりすることを予想しているようです。

トランプ大統領はこれまでにも、郵便投票は途中で票が盗難に遭ったり、すり替えられる可能性があると述べ 、
郵便投票は詐欺や不正行為の温床だなどと根拠も証拠もない主張を繰り返してきました。

そして大統領支持者の多くがそのような主張を信じて直接投票に行き、
一方で民主党支持者の多くが新型コロナを嫌って郵便投票を行うことになれば、
開票作業の初日時点では直接投票の票が先に数えられてトランプ大統領が優勢と報じられる可能性が高まります。
そして郵便投票は開票に時間がかかり、公式な開票結果は数日遅れになると予想されます。