ロバート・ゲストの「アフリカ・苦悩する大陸」は面白い。
アフリカが発展できないのは無能で腐敗した政府が最大の原因と主張している。
アフリカの指導者は自国が貧しい理由を全て欧米の植民地支配のせいにして「援助を受けとるのは当然」と豪語しながら援助の多くを横流しして私腹を肥やすことしか考えていないそうな。
しかも、アフリカの多くの国は国家意識が希薄で部族主義や汚職が蔓延し、ビジネスを始めるにも地元の有力者に上納金を払わなければならないし、
移動するにも警官が勝手に作った検問を通過するのに賄賂が必要だそうな。

そんな中で汗水流して働いても豊かになれないので皆仕事をしないし子供に教育を受けさせようともしない、
さらには教育を受けないので市民や国民としての意識が育たずいつまで経っても民主主義は根付かない、
そうして無能な独裁者は居座り続けて貧困から脱出できないという負のスパイラルに陥っているのだとか。