九七式中戦車の主砲に、対戦車向きの長砲身砲ではなく貫通力が低い短砲身57mm砲が選ばれた事への批判意見には
・M3軽戦車や以降の連合国戦車には無力だが、開発当時の少し前の世代で装甲が薄い戦車(豆戦車やT-26等)相手には貫通力は十分だった
・開発当時、まだ多くの国で戦車の用途は対歩兵・対陣地と考えられていて、対戦車戦闘が重視されないのは普通の事だった
という反論の擁護意見をよく見ます
しかし、九七式と同世代ないしやや古い世代の他国戦車の主砲を見て行くと
ドイツ3.7cm砲、イギリス2ポンド砲、ソ連45mm砲、フランス47mm砲など
長砲身・高貫通力で明らかに対戦車戦闘を意識した砲が選ばれるのが既に当たり前になっているように見えます
なので、やはり先述の擁護意見は的外れであり、日本の九七式は主砲の選定が世界の主流から遅れていたように思います
私のこの考えは正しいのでしょうか?