海軍休日時代のイギリス海軍は世界各地に散らばる植民地に隻数を展開させるために巡洋艦には質より量を求めて
日米仏伊が条約型重巡の武装や速度の競争をしている中でイギリスは小型で安い軽巡重視で重巡にはあまりやる気がなく
無難な設計で取り立てて強力とは言えないカウンティ級の次に小型で8インチ砲6門だけのミニ重巡ヨーク級を作り
あげく重巡は高価で数を揃えられないからという理由でヨーク級を最後に重巡の建造をやめてしまいます

ここまでなら一貫性があり「これからは質より量主義の下で小型軽巡を好むのだろうな」と予想されるのですが
ヨーク級の直後に軽巡詐欺とでも言うべき大型重武装軽巡の最上型やブルックリン級への対抗を理由に
6インチ砲12門で排水量がヨーク級よりも大きいタウン級軽巡の建造を始めてしまいます
質より量が大切と言って重巡の建造をやめておきながら重巡よりも大きくて高価な大型軽巡を作り出したわけで
(しかもこの時質より量主義に見合った小型のアリシューザ級軽巡からタウン級に乗り換えてまでいます)
何故イギリス海軍は自身が掲げた巡洋艦整備コンセプトに矛盾するこの決定をしたのでしょうか