>>822
LMは政府調達の比率が高いけど、コロナ前のボーイングは民需で儲けてる会社だし。

つーかね、軍需産業ってのは税金で食ってるわけ。
だから政府が支出する税金以上に儲かることはないの。
客も基本、自国政府であって、他所に売れるかどうかは政治外交の胸先三寸なの。
儲けを考えたら「誰に売ってもいい、どこで売ってもいい」商品を開発したほうがマシなの。

でもそれをやられたら政府の仕事を受けてくれなくなるから、いろいろ口実作って税金流したり談合じみた仕事の割り振りとかをやって、軍需企業を養ってた。
しかし西側先進国が目を三角にして軍備増強しなきゃならない敵ってのはもういないから、税金の使いみちも前みたいな自由にならない。相見積をとれだの入札しろだの。日本でも 民主党のときに仕分けのなんのと騒いだし。
民生用途に量産されて巨大な市場があって、そっから政府分を調達するってんなら、入札でもなんでもやればいい。政府調達自体が生産規模からしたら端数みたいなもので、その他大勢のお客様でしかない。
しかし兵器のお客様は、政府しかない。お国のためと思えばこそ半ばメンツで付き合ってるのに「お前のとこが儲けすぎないように入札やるから」とか言い始めるなら、防衛専業でもなきゃ「じゃあ防衛から撤退して民需だけでやります」となる。
欧米は武器輸出三原則がないスケールメリットのところでもうちょいマシだけど、それでも30年前みたいな同じ要件を別々の会社が同時にゼロから競争試作して採用かけて一騎打ち、みたいなことはもうできないしやらないだろうね。