>>795
零式時限信管は調停0にすると着発になります。
構造を見ても打針が調停秒時になると発条の力で押し込まれ雷管を叩き発火するようになっていますので、
仮に調停0にしなくても調停秒時前に弾着した場合でも弾頭信管の打針が押し込まれ雷管を叩く構造です。

第三次ソロモンではおそらく初期の発砲では調停秒時の変更は間に合わなかったのではないかと思いますが、
距離2万での地上射撃を予定していた秒時で6千の敵艦に命中すれば着発になった筈です。
その為か、黛氏は「海軍砲術史」のなかで『もし36cm三式弾を重巡に命中させても相当大きい効果があったと信じるものである』としていますね。
主装甲は抜けなくても艦艇のかなりの箇所特に上構は非防御か軽防御ですから36cm砲の三式弾が当たれば大きな弾痕を残すでしょう。