高雄と愛宕では被雷浸水の状況が違う

高雄は第1、第2、第3の缶室3つが満水になったが、いずれも中心隔壁がない左右対象区画
このため右傾斜は10度で済んでいる

愛宕は1、2、6缶室、右後部機械室に浸水
第6缶室と右後部機械室は右舷区画なので非対称浸水になり、魚雷命中後2分で右傾斜23度
この時点で戦闘力はゼロ
反対舷で生きている5、7缶室、左後部機械室に注水しても全く復元効果なく、命中19分後に転覆沈没

愛宕の戦訓として、注水装置は全く無力、注排水指揮所が下甲板にあり浸水で使い物にならず、「現場指揮に適する箇所に設置するを要す」と指摘されている

非対称浸水には反対舷注水があるさと言っても、
稼働中の缶室機械室を犠牲にし、推進力を自分で捨てるような注水しかできず、
現場で命を張っている軍人に恥ずかしい指摘をされるような構造だった訳

魚雷が2本とか4本とか言ってるだけでは、まともな考察は無理