今や、光るのはマウスやキーボードや冷却ファンに留まりません。
サウンドカードですら24bitカラー制御によって1680万色(正確には1677万7216色)の光を帯び、
透明なアクリルサイドパネルを突き抜け、ケース内外にその輝きを知らしめています。

こうしたゲーミングPCの力強い輝きは、ヤンキーによって育て上げられた族車文化と強い関連性があります。
より長く、より尖ったマフラーや、天を衝く勢いのエアロ。これらがゲーミングPC文化の源流です。
現代ゲーマー達がeスポーツプロのグッズを買い、シャツを身に纏うのは、
まさにヤンキーにとっての特攻服そのものと言えるでしょう。

であるならば、eスポーツの試合とは族(チーム)の抗争であるという事実にも又、お気付きの筈です。
NooBに厳しいWoT古参の新参叩きや趣味車両叩きといった事例も、
和を乱す行為に対する、奥ゆかしいヤンキー文化特有の反発心の発露と理解できます。

「オメェ、何IV号戦車で参加してんの?あ?Tier理解してる?」

所十三の絵で思い浮かべてみれば極自然に受け入れられる構図ですが、
現代ゲーミング文化では、一条武丸がLEDで1680万色(正確には1677万7216色)に輝きながら
セルフィーでYouTube配信をキメつつAlienwareを携えて
スタバに入店するのがドエレー”COOOL”ということです。

そして、彼らはTsukumoやSofmapで買ってきた強化パーツ(光る)を手に、
「俺、買っちまったよ…”コイツ”をよォ…!?」「マジかよ、超”COOOL”じゃん…!?」
「タカシそれ超格好よくネェ…!? マジ濡れんわ…!」「マジ超”アガる”ぜ…!?」
といった趣旨のログをTwitterに刻み付け、青春を駆け抜けていくのです。