外宇宙へ拡がり始めた人類。新天地を求め新たな大地に入植を開始したが、問題が持ち上がる。
重機の圧倒的な不足である。当時の移民船や航宙艦の能力では予想を上回った需要には対応できなかった。人々は船外活動用小型宇宙機「RV」に目をつけた。地上では不要な機能を取り外し重機として使用するようになったのだ。
そしてそれは軍用兵器でも同じだった。大した驚異もない新天地に大それた陸戦兵器を大量に持ち込むのは骨の折れる作業だし、インフラの整っていない若い植民地惑星にはそれらを面倒見ることはできなかった。
軍は主力戦闘用RVから宇宙戦用装備を取り外し地上戦用機動兵器として運用することを決定した。全高XXメートルの人型機動兵器の誕生である。大き過ぎる前方投影面積は軍人達の不安を呼んだがテストを繰り返す内に無くなった。
外宇宙戦闘に耐える電子兵装やビーム兵器(空いた可動式のアンテナ支持肢に搭載した)は現地の陸戦兵器を圧倒的する捜索能力と火力を地上戦用RVに与え。軍高官の「地域のインフラが整うまでの暫定的処置である」と繰り返しアナウンスされたことが止めとなった。

そして間に合わせの人型機動兵器を主戦力とした人類は異星人との戦争に突入した。