なかなかおもしろい視点

空前の『鬼滅の刃』現象 映画興行は「なりふりかまわない」新基準へ
10/22(木) 18:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/1b520f66c0ce18cf4d27d89a3ebd2555a8216445

(抜粋)
 今回の『鬼滅の刃』の大ヒットに関しては、コロナ禍なのに(現在も座席を間引きして営業している
スクリーンも少なくない)という側面と、コロナ禍だから(競合作品、特にハリウッド映画の新作公開が止まっていて、
その分異例のスクリーン割りが可能となった)という側面の両方があって、その二つを分けて論じても
芯を食った分析にはならないのだが、いずれにせよ作品の圧倒的な集客力に尽きるという単純な結論に行き着いてしまう。

 しかし、当コラムならではの視点を提供するならば、今回の空前の初動記録の背景には、ここ半年間以上、
新型コロナウイルスの影響による客足減、緊急事態宣言下の休業、ウイルス対策によるキャパシティ半減、
相次ぐ有力作の公開延期、ディズニー作品のストリーミングへのシフトと、ずっと困難に見舞われ続けてきた
映画館のリベンジ的な意味合いがあるということだ。
(中略)
しかし、『ムーラン』や『ソウルフル・ワールド』で起こったことを、各シネコンの運営会社や現場で働く人々は
絶対に忘れることはないだろう。それは「どこから宣伝費が出ているか」の問題ではない。
『ムーラン』のポスターを何ヶ月も貼っていた場所は、ちゃんと劇場公開される作品のポスターを貼ることもできた場所なのだ。
シネコンは、配給と同じ運営元のストリーミングサービスで独占配信される作品を宣伝するための場所ではない。
これまで日本国内では目にしたことのなかった『鬼滅の刃』の異常なシネコンのスクリーン割りには、
「そっちがそのつもりなら、こっちだってもう配慮なんてしていられない」という本音が見え隠れしていた。
そして、そうした興行側の配給側への不信感や怨嗟は、今後もずっと長引くのではないだろうか。
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なるほど・・・
映画の配給側と興行側(映画館側)との間の温度差みたいなものもあるんだな、っと。

「シネコンの逆襲」とでも呼ぶべきなのだろうか。