白川校長「船底にドンという衝撃音がありました。その衝撃音があった後それで子供たちが動揺しまして」
通報があったのは午後4時40分頃でした。

通報「漂流物に衝突して船が浸水している小学生が約50人乗っている」

香川県坂出市の与島の北を海上タクシーが航行中、漂流物に衝突し沈没しました。坂出市の川津小学校の6年生52人と引率の教師や乗組員が合わせて62人が乗っていました。
学校では去年まで修学旅行で神戸、京都、奈良を訪れていましたが、今年は新型コロナの影響で県内を回る日程に変更したといいます。

記者「デッキに上がってから船が沈むまではどのくらい?」
校長「10分ぐらいあったのかなと思います。船の底が下がっていく状況があったので全員を天井の方へあげる対応をしました。」

そして救命胴衣を着た自動に船長はこう指示を出しました。
船長「船が沈没するときに吸い込まれることがあるので、大丈夫な子は飛び込んで船から離れなさい」

校長「船の上にいた男子児童たち自らが「俺も飛び込むわ」 という感じで行動を示すような子達もいました。」

児童らのおよそ半数が海に飛び込んだと言います。助けに来た漁船や貨物船に全員が救助され、児童2人が一時病院に運ばれましたが、その後全員無事に帰宅しました。
添乗員の女性72歳が低体温症の疑いで入院しました。
海上保安庁で詳しい事故の原因を調べています。