ちなみに、アルメニアについてはジョージ・ブルヌティアンにより書かれたアルメニア人の歴史という大著があって詳しいがあくまでアルメニア側からみた歴史なことに注意が必要だし高価だが、歴史的事実にはあまり異論が出にくい名著である
アルメニアを知るための65章はあまりにアルメニア側に寄って語りすぎるのであんまりおすすめしない
観光気分で読むなら篠野志郎のアルメニア巡礼12の華やかな迷宮が日本人の手による印象記なので読みやすい
さらに2019年版であるため最近のかの国の内面をみるのによいだろう

アゼルバイジャンについては良作シリーズであるエリアスタディのアゼルバイジャンを知るための67章でおおかたは足りる
これに塩野崎信也のアゼルバイジャン人の創出 民族意識の形成とその基層をあわせればおおかたの情報は網羅できる

興味がある人はこれらがまず取り掛かりになり必要十分だろう
図書館か書店で紐解いてみることをお薦めする
これより深く掘り下げたものについては残念ながら日本人からみた客観性をあまり保証できない類いになる
なので読むとしても割り引いてみる必要がある
アルメニア人ジェノサイド関連はその好例であるため、まずは基礎的なところからはじめられたい