日本のアニメ産業と違って、韓国のアニメ業界は「人気漫画を原作としてアニメ化」という手堅い手法を取ろうにも、
肝心の漫画の雑誌や単行本の売り上げが日本のそれと比べると桁違いに小さく、しかも90年代末以降のネット
全盛時代に入ると皆違法コピーでタダ見してしまうから、余計に漫画が売れなくなる悪循環でした。

そんな状況では韓国漫画原作のアニメの企画を立てても、到底制作費を回収できる見通しも立たず企画書も
却下されてしまうから、韓国のアニメスタジオもスポンサーの付きやすい玩具販促アニメや、海外に売り易い
幼児向けの3DCGアニメは作れても、アニオタの見たい大人向けのそれは殆ど作れないままでした。

その状況が変わり始めたのは2010年代中期からであり、韓国の漫画業界もほぼ紙媒体に見切りを付け、
ネット配信に軸足を置く事になり、漫画自体もスマホやタブレットでの閲覧を全体とした構成やレイアウトの物に
最適化されつつあります。

それらは漫画大国の日本が大きく出遅れた分野でもあり、海外展開も紙媒体よりは絶対的に容易なので、
特に大きな閲覧数を得た作品にはアニメ化の話も持ち上がっています。

その代表作が今季放送の「NOBLESSE -ノブレス-」ですが、何度か見た感想を言わせて貰えば、今まで
日本の深夜アニメ枠で散々放送された異能超人バトル系作品の中の一つ・・ 以上の物ではありません。

特亜大好き20円だってこれをスルーしている辺りでお察しを。