1937年の事・・・
日に日に緊迫の度合いを増してゆく世界情勢を愁う一人のアメリカ人がいた。
当時の世界情勢を、彼はこう分析した。
 1.欧州全体の戦乱は不可避。
 2.そのとき、米国は局外に立つことは出来ず、必ず巻き込まれる。
 3.また、それは、絶対に東アジアに飛び火する。
従ってどこかに逃げるなら、今のうちであるという結論に達した。

では、何処に逃げればよいか?
1.により欧州は問題外であり、また、アフリカ及び西アジアは必ず欧州各国の対決の場となるので、除外される。
1.と2.により、大西洋全域が戦場になる事は不可避のため、これも除外される。
2.と3.により、アジア全域は日本軍の蹂躙を受けることは間違いなく、
また、北太平洋は、日米対決の舞台であるから、コレも除外される。

1.と3.により、インド洋は日英の対決の舞台となるため、コレも除外される。
上記の考察の末に、彼がたどり着いた結論は、「脱出先を南太平洋に求める」と言うものであった。

早速、南太平洋にある、ダレも興味を持ちそうに無い小島でありながら、それなりに
快適に生活できそうな島を選択し、手持ちの財産を金に替えて、移住した。
彼が上記の考察の結果として選んだ島の名前は『ガダルカナル』だった。