アメリカの大学の迷走を知る方法としては有望
568 日出づる処の名無し sage 2020/11/28(土) 23:00:15.15 ID:TxqwtZmN
アメリカの大学でなぜ「ポリコレ」が重視されるようになったか、その「世代」的な理由
『アメリカン・マインドの甘やかし』(1)
ベンジャミン・クリッツァー
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/77766

この本の軸となる主張は、アメリカの大学でポリティカルコレクトネスにまつわる問題が起きているのは、
学生たちが三つの誤った考え方=「三つの不真実(Untruth)」を信じていることに由来する、というものだ。

・ 脆弱性の不真実:人は傷つくことで弱くなる
・ 感情的推論の不真実:常に自分の考えに従え
・ 私たち対やつらの不真実:人生は善い人々と悪い人々との闘いである

同書はこれら「三つの不真実」がどのような点で誤っているのかを心理学的・社会学的に指摘しつつ、
それらを学生たちが信じるようになった背景を論じている。

ルキアノフとハイトは、アメリカの大学における抗議運動が2013年〜2014年頃から急速に拡大したことを
指摘したうえで、若い学生たちが「三つの不真実」を信じるようになった原因を、
2010年代という時代的な特徴、そして「i世代」とも呼ばれる若者たちの世代的な特徴に発見した。
具体的には、「六つの原因」が指摘されて、論じられている。

大学で起こっている問題の背景を、社会学や心理学に基づいた「世代論」によって分析している点が、
『アメリカン・マインドの甘やかし』の最大の特徴であると言えるだろう。

今回は、「脆弱性の不真実」に関する議論を紹介しよう。
次回の記事では「感情的推論の不真実」と「私たち対やつらの不真実」について紹介する。
三回目の記事では「六つの原因」のうち「i世代」の世代的特徴に関わる三点を紹介して、
四回目の記事では2010年代におけるアメリカの社会的な特徴に関わる三点を紹介する。いずれについても、日本の状況との簡単な比較も行おう。
アメリカと日本に共通する点と相違する点を冷静に分別することで、
日本社会における「ポリコレ」問題についても丁寧に考えることができるようになるはずだ。
ttps://gendai.ismedia.jp/articles/-/77766?page=3