軍、超小型偵察衛星、高興から固体発射体で打ち上げる
アジア経済 2020.12.15 10:48

2025年、全羅南道高興発射場で韓国型固体燃料発射体を打ち上げることにした。

今年7月に韓米がミサイル指針の「固体燃料使用制限」を解除して以降、韓国型発射体を利用した初の事例だ。
特に、北朝鮮全域をリアルタイムで監視できる韓国軍の衛星をいつでも発射する事ができ、米国の戦略資産に頼らずに独自の作戦展開が可能であり、
戦時作戦統制権(戦作権)返還に一歩近づくことができる。

韓国型固体燃料発射体を利用する衛星は超小型軍偵察衛星だ。  別名『キューブ衛星』と呼ばれる。
昼夜、天候に関係なく、高度510kmの軌道から地上にある1メートル大の物体まで高解像度で観測できる。

キューブ衛星は再訪問周期が30分だ。  理論上32台だけ打ち上げれば、30分間隔で北朝鮮など朝鮮半島周辺を偵察できる。
軍は、国内で開発された固体燃料発射体で多数の衛星を発射すれば、コストを大幅に減らすことができると見ている。
また、固体燃料発射体を利用する場合、軍が要求する時期にいつでも衛星を発射できるものと期待している。

軍は『キューブ衛星』を韓国型発射体で打ち上げるために高興(コフン)発射場を利用する計画だ。 現在、科学技術情報通信部(科技部)と
高興発射場内の発射設備の構築をめぐり、詰めの調整を行っているという。

軍は韓米ミサイル指針の「固体燃料使用制限」のため、衛星を打ち上げるたびに海外企業の発射体を利用しなければならなかった。
今年7月、初の専用通信衛星「アナシス2号」も米国の宇宙探査会社スペースXの発射体を利用した。
今後開発される偵察衛星も事情は同じだ。 韓国型固体燃料発射体の開発が2025年以降に可能であるためだ。(続く)