ちょいと所用が入ってだいぶ反応が遅れてしまったが、前スレ>>704

>努力の目的化、神聖化は日本人あるある
>それが多神教的供物に由来してるのでは?
>という視点に目から鱗

>かつて中国進出をやめられなかったのは
>散っていった英霊に申し訳が立たない
>という論もあったんだっけ?

この観点から見た最大の暗黒面は英霊への申し訳ではなく、「二千万の特攻を出せば日本は必ず勝てます!」だと思う。
軍事的には全く非合理的だけど、平生なら賢明だったろう人間の非合理性が露呈する瞬間こそ”その集団の内的な行動規範が露呈する瞬間”でもあるわけでな。

まず前提として、日本における”神”の観念はセム族の宗教の契約関係とは異なり、ぼんやりとした血縁に近しい性格を持つ。
世界の多神教が全てそうとも言い切れないが、日本ではその傾向が強い。

そして、その不断の関係性を持つ神々を供物の量で恫喝してるつもりなのだよ。
「もっともっと価値ある供物(若者の命)を蕩尽すればきっと回天は為る!神々よこれを受け取らないのか!皆死に絶えるぞまだ神風は吹かないのか!」と。

もちろん無意識的に、だが。愚劣にして浅ましい限りだな。……日露の戦の時のような幸運武運の加護などあるはずもないわさ。昭和帝のご献身がなければどうなっていたか。
長文失礼。