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中国では「人を助けるには高いリスクがつく」という事情がある。
人を助けたばかりに後に「加害者だ」とゆすられて多額の金銭を請求されたり、賠償金を狙った「被害者詐欺」が多発しているからだ。
2006年、南京市の路上で、ある年配の女性が自ら転倒し負傷したのを見て、通行人の男性は彼女を病院に連れて手当てを受けさせた。
男性はのちに、女性を転倒させたとして女性とその家族に裁判を起こされ、敗訴した。
およそ4.6万元(約75万円)の治療費を負担する判決を言い渡された。
判決をめぐって中国全土で熱い議論が巻き起こったが、この事件をきっかけに、事故被害者を発見しても助けない人が急増した。