>>348
まずT-38が高等練習機以上の教育範囲を今日でも担っている以上、中等練習機までしか務まらなくなった(>>273)というのは誤り

その上で、T-38では単座機戦闘機に乗る前に必要なGLOC訓練が出来ないため、
米空軍では専用高等練習機たるT-38の後に更に複座戦闘機に乗るという非効率な課程となっている
よって、米空軍ではこの屋上屋となっている複座戦闘機を廃するために「明らかにオーバースペック」なT-7Aの仕様が肯定されるが、現状専用高等練習機がない空自では必ずしも同様に肯定されるわけではない

「F-35に複座型はなく、F-22にも複座型は存在しない。米空軍はこの問題点を認識し、戦闘機でしばしば発生し、大事故の原因ともなるG-LOC(Gによる意識喪失)訓練を行うため、F-22やF-35に機種転換する前に複座のF-16Dで教官同乗により安全確保を図りつつGLOC訓練を行っている。」
林元空将 軍事研究2018年6月号

「飛行性能要求については、経費対効果の面で検討を要する。特にT-X(米T-X)の定常旋回能力要求は明らかにオーバースペックで、教育効果とコストのトレードオフが必要だ。」
林元空将 軍事研究2019年3月号

>>351
T-4後継JT-Xの必要時期はT-4の残寿命次第であるが、現時点でT-4の残寿命がわかる公式資料はなく、不明である

>>360
T-4後継JT-XがかつてT-2が担っていた範囲までカバーする可能性はあるが、現時点では未定

「F-2後継機がどうなるか不明だが、複座練習機型があれば、F-15とF-2で行っている戦闘機操縦課程(100時間)をJT-Xが引き継ぐ必要はなく、要求される飛行性能はBT-Xよりロースペックとなる。
そうなれば、T-4改にEBT機能を付加する安価な機体やT-100(M-346)も十分候補となり得る。」
林元空将 軍事研究2019年3月号