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日本の偉大なケインジアン(実際には本家ケインズより先)、高橋是清先生の『料亭の法則』
「ここに2千円があります。この2千円をある人物が貯金したと致します。さすれば、この人物の口座には2千円が貯まり、それはそれで大変、結構ではございますが、その金は2千円でしかありません。では、この人物がその2千円を貯金せずに、料亭にての芸者遊びに散財したと致します。この2千円は、その料亭への支払いとなり、そこから料理材料の品々を納めた魚屋、肉屋、八百屋に代金が支払われます。

そしてその金は、魚屋は漁師に、肉屋と八百屋は農家へと支払うでしょう。また、芸者に支払われた玉代は、その芸者の使用する化粧品代や衣服の支払い、髪結いの支払いへと回ります。無論、2千円の一部は料亭の料理人、仲居、小僧さんへの給金ともなりましょう。そして漁師も農民も、そして料理人、仲居、小僧さん、そのいずれもが、やはりどちらかでその頂いた給金を遣う事に相成ります。つまり2千円は2千円で終わるのではなく、次から次へと何か所にも出回る事になり、何倍にも活用され数千円、数万円の価値を持つ、という訳であります。尚、断わっておきますが、私は別に芸者遊びを推奨している訳ではありません」

ケインズ経済理論ではよく言われるが、極端な話、穴を掘って埋めるだけでも雇用が生まれ、社会的功利が増える
航空機開発においては防衛省においても国内開発の場合、産業波及効果や技術波及効果で需要以上の波及効果があることも明記されている