>>835
令和3年1月6日のメッセージ
https://www.pref.wakayama.lg.jp/chiji/message/20210106.html

 この点については、先般残念なことがありました。
羽田雄一郎参議院議員、元国土交通大臣がコロナで亡くなったのであります。
テレビ朝日の報道番組によると、羽田議員が体調が悪くなったので、秘書が参議院内の診療所に
「本人は元気だが、身近にコロナ患者が出たのでPCR検査をしてもらいたい。」と要望したら、
診療所は、症状がないと(東京都の)公的機関では検査をしてもらえないので、
民間に頼むようにという指示を与えたのだそうです。
そこで民間の医院に連絡したが混み合っていたので、少し待つように言われ、
いよいよ検査予約の日になって急に症状が悪化して亡くなってしまわれたとのことでした。

 本当に残念です。
既メッセージ「新型コロナウィルス感染症対策(その47)」で申し上げたとおり、
和歌山県のこれまでのデータに拠れば、このコロナでは命に関わる肺炎系の病状が
出るのは、発症から4日ないし6日となっていますが、ぴったり合っているのです。
ひどいと思うのは、コロナの患者と身近に接したと言っている人に
公的機関では症状が出ないとPCR検査をしてくれないと言ったということであります。
このケースでは濃厚接触者の疑いが強いわけですから、症状があろうと無かろうと、
検査をせよというのが厚労省の指令のはずであり、和歌山県なら、
それは大変と300もあるPCR検査機関に急行してもらうべき話であります。
もし、東京都においてこういう状況を放置しているのであれば、その罪は重いと思います。
(ただし、これはあくまでもテレビ朝日の報道が正しかったという前提の話です。)
羽田議員は、国交大臣の時も、初期の頃の民主党国交大臣と違って、
田舎の懸案の高速道路の完成にも一定のシンパシーを示してくれましたし、
紀伊半島大水害の復旧に関しても、親身になって助けてくれました。
そんな立派な人なのに残念です。ご冥福をお祈りします。