>Qアノン信奉者や一部のMAGA支持者の間では、希望的観測にもとづく物語が徐々に出来上がっていった。1月6日の投票認定手続きを進行するのは上院議長でもある副大統領の役目なので、マイク・ペンス副大統領が選挙人団の投票を拒否して、トランプ氏の当選を認定するものという期待が、高まっていったのだ。
>その後にもし国内に混乱が起きれば大統領が軍を出動させて鎮圧するし、大掛かりな不正選挙を仕組んだ「ディープステイト・カバル」(カバルは「一派」などの意味)の一斉逮捕を命じ、一網打尽してグアンタナモ軍刑務所にごっそり送り込む――というのが、トランプ派が思い描いた展開だった。
>しかし、ペンス氏を初めとする共和党幹部は、憲法に従い、議会としてバイデン氏の勝利を認定するようだと、次第に明らかになる。すると、トランプ派がペンス氏たちに浴びせる罵詈雑言は残酷なものになり、激化した。
>「ペンスは刑務所に入り、反逆罪の裁判を待つことになる」と、ウッド弁護士はツイートした。「銃殺刑に処せられる」とも書いた。
>オンライン投稿は沸点に達した。「表現の自由」の場を自認し、トランプ派に人気の「パーラー」や「Gab」などのソーシャルメディアでは、武器や戦争や暴力に関する書き込みが大量に続いた。
>「プラウド・ボーイズ」たちのグループは、かつては警察を支持していたが、もはや警察は自分たちの敵だと認定して対立を呼びかける投稿もあった。


他力本願過ぎて君達本気で選挙プロセスを変えようとする気があったの?