2021.01.15
空母の守りは? 英国、統合電気推進を採用した45型駆逐艦の早期退役を計画
https://grandfleet.info/european-region/uk-plans-early-retirement-of-type-45-destroyer-with-integrated-electric-propulsion/

英国防省は最近、64億6,000万ポンド(約9,100億円)を投じて調達した6隻の45型駆逐艦が2035年〜2038年の間に退役すると明らかにして注目を集めている。
(中略)
維持コスト削減や水中騒音低減に有利な統合電気推進はロールス・ロイス製ガスタービンエンジンに取り付けられた中間冷却器の欠陥で予定された
発電能力を発揮(ノースロップ・グラマンが設計した中間冷却器は極端な高温の気候条件に対応していなかったため中東・東南アジア地域では
発電能力が落ちる)できておらず、艦全体が頻繁に停電を起こすという致命的な欠点を解消するために船体を切断して新たにディーゼル発電機を
追加することにしたのだが、1隻の改造工事には1億6,000万ポンドの費用と2年もの工事期間が必要で5番艦「ディフェンダー」しか停電の恐怖から解放されていない。

問題はクイーン・エリザベス級空母を守るのに必要な艦隊防空の能力を備えた水上艦艇が45型駆逐艦しかないにも関わらず、後継艦の開発も調達計画もないまま
2035年〜2038年の間に退役してしまう点だ。
(中略)
因みにクイーン・エリザベス級空母の耐用年数は50年なので退役は2067年頃と推定されるため、本当に英海軍が45型駆逐艦の後継艦を用意しないのなら
艦隊防空の欠けた英空母打撃群は敵からの攻撃に対して非常に脆弱な存在になるだろう。
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・・・え?もう退役が予定されてんのか>デアリング級
統合電気推進の最新鋭駆逐艦だって言ってたのに、蓋を開けたら電力不足で停電頻発とか、ブリティッシュジョークにしてもひどすぎる。
しかもまだ、5番艦しか改修(=発電機増設)が終わってないとは。

QE級空母を26型フリゲートで護衛するとか、悲しくなってくるぜ。