バイデン大統領、米政府保有車をEVに転換へ
2021年1月26日 9:16 午前

[ワシントン 25日 ロイター] - バイデン米大統領は25日、
政府が保有する車両約65万台を電気自動車(EV)に置き換える方針を発表した。
クリーンエネルギーを推進する取り組みの一環。

「連邦政府は非常に大量の車両を保有しており、
それを米国の労働者が米国で製造したクリーンなEVに置き換える」と表明した。

バイデン氏は、米国以外で生産された部品の使用率が高いにもかかわらず
米政府が購入すれば米国製と認定されることを可能にする現行ルールを批判し、
海外で生産されたエンジンなどを搭載する国産車に関し、
「抜け穴」を塞ぐ考えを示した。

ホワイトハウスは、政府保有車のEV転換の実施期間に関する質問に
まだ回答していない。切り替えのコストは200億ドル以上に上る可能性がある。

バイデン氏が25日に署名した政府調達で米国製品を優先する「バイ・アメリカン条項」
の抜け穴をふさぐ大統領令には、EV購入の指示に関する項目は含まれていない。

一般調達局(GSA)によると、2019年時点で米政府が保有する車両は
64万5000台で、同年の車両関連費用は44億ドルに上った。
2020年7月時点で政府が保有するEVは3215台にとどまった。

バイデン氏は全米55万カ所にEV充電設備を導入し、
クリーンエネルギー研究への投資も引き上げると公約している。

https://jp.reuters.com/article/usa-biden-autos-idJPKBN29V00V