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>この戦史上の先例では、日本海軍はジレンマに陥り、計画がキャンセルされ、常に奇襲され、対応行動が取れなかった。

ここで、その後半に記述されているマッカーサーの侵攻軸を忘れてはいけない。
論文にある・・・

「ニューギニアに沿って西側の前進軸を指揮し、ニミッツ米海軍提督が東太平洋地域の東側の前進軸を指揮するという計画に妥協した。
ラバウル、重爆撃機で構成される2つの移動空軍は、ハワイとオーストラリアの各後方連絡線(line of communication)の最後に配置される。
妥協案の銀色の裏地は、ラバウルでの【2つの前進を形作り、日本にとって複数のジレンマを生み出し、戦略的成功を達成するための】
マッカーサー米陸軍大将とニミッツ米海軍提督の両方の指揮の柔軟性を高めた。」

ジレンマの強要はMDOの重要要素の一つ。
そしてここは科学技術や装備編成面といったハードではなく、運用というソフト面における作戦次元という領域(ドメイン)。
(この作戦次元というドメインで相手に優越する窓を開ける手段(道具)こそ、作戦術)