>>92
国会質疑の内容について、誤解があるように思うけども。

質問者の議員は、FFRSについて「ゲリラや特殊部隊、災害派遣などの多様な事態に有効に対応できる
無人偵察機という名目で多額の税金がなされて開発、配備をされて」いるが、福島の災害では使われましたか、
と質問している。

防衛省の答弁では、「原発事故の時点では飛行実績が不足していたので、二次被害の恐れがあった。また線量計を
搭載していなかったという理由もあり、当時は使用しなかった。訓練を積み重ねることで、状況把握をしっかり
行えるように今後活用してまいりたい」と答えている。

まとめると、FFRSを配備する目的の一つに災害での対応があるが、実際に福島の災害では使われたかを問う
質問に対して、当時は運用するための準備が不足していたが、今後活用してまいりたい、と答弁してる。
福島の災害という文脈で質問して、その文脈で答えてる。

もし、「福島の災害ではFFRSを使用する必要性はすでに無いので、他の場面で活用する予定だ」ということを答弁で
述べるのであれば、「他の場面で」ということを明確に説明するよ。

「他の場面で」という説明をしないまま、「今後活用してまいりたい」という回答が、災害ではなく有事での偵察任務を
指しているのだとしたら、議員や国民をペテンにかけるような答弁になってしまう。

質疑が行われたのが2013年だけど、その時点では、FFRSの飛行実績は現場で運用するにはまだ十分ではない、と防衛省は
判断してるね。訓練を積み重ねて、今後に現場運用できる状態にする予定だ、という説明になってる。