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99式は、西側155mm榴弾砲としては最高峰にあたるので、実は後継型を作るのは容易ではない。

東側の152mm榴弾砲は薬莢一体型なので問題ないが、西側の155mm榴弾砲は薬莢が別で、砲弾を装填した後、薬室へ任意の装薬 (発射薬) を、薬嚢を使って装填し、最後に蓋代わりの薬莢を詰める分離弾薬式なんだ。

実は大半の西側155mm榴弾砲は、自動装填式とか言いながら、装薬と薬莢は人力で調整・装填する方式で、全自動にはなってない。
その点99式は、事前に装薬の量を決めておけば、それも自動でやってくれる、西側155mm砲では珍しい形式になっている。