127秒ヌリ号燃焼試験を見守った文大統領「2030年に月着陸」…北ミサイルには沈黙 (朝鮮日報 3/26)

韓国の文在寅大統領は25日、「来年に月軌道船を打ち上げ、2030年までに韓国の発射体を利用した月着陸の夢をかなえる」と述べた。

文大統領はこの日、全羅南道高興の羅老(ナロ)宇宙センターを訪れて独自開発した韓国型発射体「ヌリ号」総合燃焼試験を参観した席で
「大韓民国の宇宙時代が目の前に近づいた」とし、このような計画を明らかにした。

文大統領は「2029年地球に接近するアポフィス小惑星に対しても妥当性を検討して探査計画を樹立する」とも述べた。

ヌリ号は1.5トン級実用衛星を600〜800km上空の地球低軌道に進入させることができる発射体だ。
この日推進力75トン級液体エンジン4基を束ねた第1段部の最後の燃焼試験が成功裏に行われ、2010年に始まったヌリ号開発は事実上完了した。
第1段部に先立ち第2段部は2018年7月、第3段部は2020年3月にそれぞれ試験を完了した状態だ。
(後略)
文大統領は「政府は国家宇宙委員会委員長を首相に格上げする」としながら「官民の力をさらにより一層緊密に結集して『世界7大宇宙強国』へと
確実に飛躍していくだろう」と強調した。
青瓦台は文大統領が言及した7大宇宙強国として、韓国の他に米国、ロシア、欧州、中国、日本、インドが含まれると説明した。

文大統領は続いて「昨年、韓米ミサイル指針改正で固体燃料の使用が可能になった」とし
「羅老宇宙センターに民間企業が使用できる固体発射場を設置するなど民間発射体企業の成長を積極的に支援する」と話した。
あわせて「スペースXのようなグローバル宇宙企業が韓国からも生まれるように革新的産業エコシステムを作る」とした。

偶然にも同日午前、北朝鮮は東海(日本海)上に弾道ミサイルと推定される発射体2発を発射した。だが、文大統領はこれについて言及はしなかった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/42f80a1d3fa0b4f2d1a1d54e266c688810d287ea