航空自衛隊の次期戦闘機(仮称F-3)は双発の大型戦闘機が計画されています。
これに対し財務省は運用費が嵩む大型戦闘機を止めさせて安い小型戦闘機に変更させよう
と「近年では戦闘機は小型化が一般的」という資料を作成しましたが、現実にはそのようなトレ
ンドは存在しません。

 財務省の資料はF-22(双発戦闘機)の後継がF-35(単発戦闘機)であるかのように比べている
時点で間違いです。F-22の後継はNGADです。
 またアメリカ空軍の主力戦闘機はステルス戦闘機(F-22、F-35)に切り替わりつつありますが、
非ステルスの従来機(F-15、F-16)と比べて軒並み重量は増大しています。
 これはステルス戦闘機はレーダーに映り難くしたいので、兵装を外装せず兵器倉(ウェポンベ
イ)に内装するからです。

 また、実際には双発のF-22戦闘機の後継にはNGADが計画されており、これはおそらく双発
になる上に機体は大型化します。何故ならF-22を上回る長大な航続力が与えられる予定だから
です。NGADは従来の戦闘機とは全く異なる、爆撃機に近い長大な航続力が与えられた大型
戦闘機になるでしょう。

 ドイツ/フランス共同開発の次期戦闘機FCAS/SCAFも、現行で使用している戦闘機のユーロ
ファイター/タイフーンとダッソー・ラファールよりも大型化することが確実です。

 なおイギリスの新型戦闘機計画テンペストは独仏のFCAS/SCAFよりも小振りな機体を計画し
ているとされています。もしかすると日本財務省が航空自衛隊の次期戦闘機に小型戦闘機を
推しているのは、日英共同開発に持ち込もうという意図があるのかもしれません。
ttps://news.yahoo.co.jp/byline/obiekt/20211116-00268225

速く作れる方が良い